日記
アンティーク・クロックのユアサ・タカノ・スーパー・エレクトリック・振り子時計・M146(電池式・クォーツ改造)が仕上がりました。
2015年10月16日
1960年代頃のアンティーククロックのユアサ・タカノ・スーパー・エレクトリック・振り子時計・M146(電池式・クォーツ改造)です。ユアサは1913年湯浅七左衛門は金属の電解科学の研究を開始したメーカーで、後にバッテリーなどで有名になり現在ジーエス・ユアサコーポレーションとなっています。タカノは名古屋市で1899年に設立された掛時計製造会社「高野時計製造所」と1913年に設立された置時計製造会社「高野金属品製作所」が、1921年に合併して誕生した「高野時計金属品製作所」を起源とする。タカノは国産アンティーク腕時計において1959年9月26日伊勢湾台風に被害に寄って4年と11ヶ月しか存在しなかったことで、「幻の時計メーカー」として有名です。ユアサがタカノのOEMで作っていた時計で、タカノ特有のツートン文字盤に赤茶の塗装の木製ケースがモダンなデザインです。タカノが腕時計を作っていた時代の渋さがあります。今は廃盤のダイヤガラスの奥で振り子がゆったり揺れて良い雰囲気です。本来この時計は電池式モーターで動くトランジスター式の機械ですが、時差も大きく故障も多いので精度の高いクォーツ(月差20秒以内)に変更しておりますので安心してお使い頂けます。振り子も動きチクタク音&時打ち機能はありませんのでとても静かです。オリジナルを損ねるのでムーブメント交換に伴い変えられやすい針や振り子もオリジナルを加工し使用しております。針の中心部分のナットも取り付けオリジナルを忠実に再現致しました。